〜 メコノプシス(ヒマラヤの青いケシ) 2001年 〜


      Meconopsis betonicifolia メコノプシス・ベトニキフォリア
      学名:Papaveraceae Meconopsis ケシ科 メコノプシス属
      英名:Blue poppy ブルーポピー

 この花は、世界最高峰の山々が連なるヒマラヤ山脈や、中国の雲南省・四川省・東部チベット・ミャンマーに分布する多年草で、  「幻の青いケシ」と呼ばれています。 日本では、大阪で開かれた「花博」で始めて紹介され、話題になったそうです。

 幻の〜と呼ばれる所以は、自生しているヒマラヤでさえ、雨期にしか見られず、  そういう花であるがゆえに、日本の、しかも町の真中で栽培することが、はっきり言って無茶だからです。
 なにせヒマラヤ生まれなので、寒さには滅法強いのですが、日本の暑さには全くダメなようです。
 ヨーロッパのような冷涼な地域ならいざしらず、日本では(僕の知る限りでは)、  北海道の幌延町と長野県の大鹿村で栽培されているだけです。
 もちろん、人工的な環境では栽培されていて、関西なら「咲くやこの花館」 (このHPで見られます) で、常時見ることができます。

 実は3年ほど前に、たまたま近くのホームセンターに格安で売っていた苗を購入したことがあったのですが、 すぐダメになりました。
 以来、この花は無理と思っていたのですが、たまたま、京都府立植物園の園芸相談員の方から、この花を咲かせたという話を聞き、 もう一回挑戦する気になったのです。

 早速、タキイ種苗で苗を注文(2500円!)して、家に届いたのがこれです。
 問題は梅雨の時期をどう乗り切るかにかかっていますが、咲く可能性は極めて低いでしょう。
 まぁ、夢を買ったというか、宝くじみたいなもんですが、なんとか、この憧れの「幻の青いケシ」を咲かせてみたいのです!
 順次、成長の様子を掲載しますので、一緒に見守っていてください。

     
01
2001年3月 3日
02
2001年3月18日

03
2001年4月 7日

04
2001年4月22日

05
2001年4月22日
  日増しに暖かくなる気候に、他の花達は元気いっ
  ぱいですが、暑がりのこいつは憂鬱。

  左の画像は、100円ショップで見つけたゴミ箱
  に鉢を入れて、軽石を囲むように詰め、断熱と気
  化熱で鉢の中の温度を下げようという作戦です。

  置き場所も午後は日陰になる、風通しの良い場所
  に移しました。
  (25度以上になると枯れるとか・・・・・)
  5月中、遅くとも梅雨までに咲かないと間に合わ
  ないんですが、いまいち、苗が小さいのです。

06
2001年5月 6日

07
2001年5月20日

08
2001年6月 3日

09
2001年6月16日

10
2001年6月30日
  先日から雨を伴った蒸し暑い日々が続きましたが
  恐れていた通り悲惨な状態になっております。
  
  地温は20〜23度ぐらいでしょうか、最悪のコンデ
  ィションに、下のほうから出てきた新芽も枯れてき
  ています。
  
  6月中に咲かないと7月はもたないだろうと覚悟は
  していましたが、毎朝、ダメになってゆく様子を見
  てると、それなりに期待があっただけに悲しいもの
  があります。

  次回は残念ながら・・・最終回となりそうです。

11
2001年7月11日
  やはり、この暑さには勝てませんでした。
  今年の挑戦は今回をもって終了です。
  しかし、まだ2回目、あきらめてはおりません。
  すでに来年用の苗は発注済、しかも2株!
  
  基本的な育て方は間違っていなかったと思うので、
  開花リミットの6月までに大きな株に育たなかった
  ことが原因ではないかと思われます。
  次の苗は年内に届くはずなので、冬場にどれだけ
  成長させられるかが次回の課題です。
  このコーナーは、その頃にリニューアル致します。
            ・・・See You Again!
  



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