〜 メス 200年 art1 〜


●結局、試行錯誤の連続なのだ


 今シーズンは昨年からの続きです。
 少し整理しておきましょう。

 1.まず、2006年11月と12月に蒔いた種があり、順調に生育しています。
   蒔種と育苗についてはある程度のノウハウは蓄積できたと思っています。
   特に前者のほうは昨年より2ヶ月早く蒔いたので、昨年よりも少し大きめでしっかりしています。
   今年は暖冬であることに加え、昨年よりも光の強さが2倍(160W)になっていることが大きいと思われます。
   これは当たり前の話ですが越夏させる為には出来るだけしっかりした丈夫な苗が必要です。
   育成チェンバーはこれまでの色んな工夫の中では結構うまく機能したほうではないかと思います。
   あとは換気ができればカビの問題も解決できそうなのですが、この点は課題になっています。

 2.曲がりなりにも越夏させることには成功しましたが冷蔵庫の問題はまだ解決できていません。
   この植物は確かに耐寒性は高いようです。
   しかし勘違いされている方が多いのですがメコノプシスは「寒さに強いのであって寒いのが好きなわけではない」
   のです。
   冷蔵庫の中で急速に凍らせてしまうと細胞が壊れて死んでしまいますし、逆にハンパな温度で休眠せずに
   モヤシのようにひょろひょろと成長が続きます。
   この微妙な温度加減を家庭用の冷蔵庫でどうやって維持するかが難しい。
   自然の摂理というかメカニズムというか、そうそう簡単に人間がシミュレートできるものではないようです。

 3.とにかくひとつでも多くの苗を越夏させることに尽きるのですが、先日、yukiさんに教えていただいた
   ある生産者の方のサイトをみていて、なにもポットのままで保存する必要はないなと気づきました。
   苗を傷つけない程度に土を落として棒状にして積み重ねれば沢山入るかな?と・・・。

   では今年もがんばりましょうか・・・。




1月 3日@


    
2月 4日A(11月蒔き)クリックで拡大
    
2月 4日B(12月蒔き)クリックで拡大
    
2月 4日C
    
2月 4日D


    
2月19日E(11月蒔き)
    
2月19日F(12月蒔き)
    
2月19日G
 [2007年1月3日] @

 昼と夜の温度差が大きいので何か断熱できるものはないかと100円ショップでアルミシートを買ってきました。
 うまい具合に保温の他にこのアルミシートが育成灯の光を反射して採光の効率も上がるようです。
 13℃から18℃の温度を保っています。











 [2007年2月4日] A〜D

 11月に蒔いたほうが大きくなってきたので植え替えを行いました。
 全部ポットに植え替えましたがすべてを戻すスペースがないので大きいものから30個選抜しました。
 それでもスペースが足りないので12月に蒔いたほうを少し減らしました。























































 [2007年2月19日] E〜G

 11月に蒔いたほうをポットに植え替えて2週間が過ぎましたが、葉の先端から黒ずんで枯れるものがあります。
 株全体にはあまり影響がないのですが気になります。(E)

 12月に蒔いたほうも大きくなってきたのでポットに植え替えを行いました。(F)
 こちらも大きいものから15個に絞りました。
 この12月蒔きのほうはひとつのポットに複数の苗があります。

































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