〜 メス 200年 art1 〜



 今シーズンはまず初めて夏越しした2年目の苗の育成がポイントになります。
 冷蔵庫の苛酷な環境を生き残った苗ですから、それなりに強健な個体だとは思いますが、ここまできて 全滅でもされると昨年の苦労が水の泡、心して掛かります。(笑)。
 これだけの数の苗を夏越しさせることができるようになったことは、一定の成果と考えていますが 大きな株が全滅している理由がはっきりしません。
 考えられる理由は次の通りです。

1)温度が低すぎた、あるいは急激に温度を下げたこと。

 これが一番の原因ではないかと思うのですが、大きな株は冷蔵庫の奥、冷却器の周辺にあった為、 急激に温度が下がり、しかも凍らせてしまいました。
 「咲くやこの花館」の冷蔵庫はマイナス2℃という話を聞いていたのですが、その画像を見ると 苗は宅配ピザの保温パックのようなケースに収められていました。
 急激な温度変化にはどんな植物もついていけないでしょう。
 やはりじっくりと時間を掛けて、しかも凍らせない工夫が必要と思われます。

2)冷蔵庫に収納する際に葉を全部切り落としてしまったこと。

 家庭のフリーザーに入っている半分にカットしたキャベツは切り口からダメになってゆきます。
 成長の止まった状態で葉は必要ないと考えて切り落としてしまったのですが、 生き残った残った苗のほうは葉を落とさなかったことを思うと原因のひとつと考えられます。

 今年は限られたスペースの中で2年分の苗を夏越しさせなければならないのでこれらの問題も含めて 新たな工夫が必要になりそうです。



    
1月27日@ クリックで拡大
    
1月27日A


    
2月11日B
    
2月11日C
    
2月11日D
    
2月11日E
    
2月11日F


    
2月23日G
    
2月23日H
    
2月23日I
    
2月23日J


    
2月27日K
    
2月27日L


    
3月29日M
    
3月29日N
    
3月29日O
    
3月29日P
 [2008年1月27日] @A

 今年は通常の青色の他に白色の種を蒔きました。
 それぞれ42個ずつ、順調に育っていますが、やや白色のほうが生育が遅いようです。(@)












 12月に室内に取り込んだ2006年苗の4個もご覧のとおり、1個を除いて大きくなりました。(A)














 [2008年2月11日] B〜F

 2006年苗の内、他に比べて生育の遅かったものを室内に取り込んだのですが、 屋外に残した右側の9個に比べ、室内に取り込んだ右側の3個のほうが大きくなっています。(B)

 屋外の苗も発砲スチロールの箱に入れてあったのですが室内に比べれば効果が薄いようです。
 2006年苗は全部、室内に移すことにしました。(D)








 今年の苗もそろそろ根詰まりしてきたので、ポットに上げました。(C)
 総数84個、毎年のことながら疲れますが、リスク回避の為、それなりの数を用意することは必要です。












 これを屋内組(D)、屋外の発砲スチロールの箱(E)、そして入り切らない分は雨の当たらない軒下 (F)へ分散しました。












































 [2008年2月23日] G〜J

 2007年苗をポットに植え替えて12日経過、室内のポットに黒ずんで枯れるものが続出。(G)
 屋内のほうを見ると、軒下においたものも同じように枯れてきていますが(H)、 発砲スチロールの箱に入れておいたほうは無事でした。(I)
 実は昨年も同じような状態になってしまったので気にはしていたのですが、、、。

 植え替える際に根を傷つけているのではないか、或いは根腐れかと思っていたのですが、 どうも発砲スチロールの箱の湿り具合からすると土の乾燥が原因のようです。



































 2006年苗もかなり根が廻ってきているので少し大きなポットに植え替えを行いました。(J)













 [2008年2月27日] K〜L

 2007年苗の乾燥を注意していたのですが、全滅してしまいました。(K)

 2006年苗はひとつのポットに二株出ているものがあるので、分けられるものから二つに分けました。
 それでも接近しているものは根が絡み合っていて無理に引き剥がすと両方とも枯れてしまいそうなので そのまま様子を見ることにします。(L)
 これで2006年苗のポットは16個になりました。






















 [2008年3月29日] M〜P

 1ヶ月経過、そろそろ屋外に出す季節になってきました。
 2006年苗は順調に成長していますが、少し葉が黄色くなってきているのが気になります。(MN)
 一方、屋外に置いてあった2007年を数個、屋内に持ち込んだのですがやはり枯れてしまう、 原因がわかりません。
 この後、すべて屋外へ出しました。























 実は屋外の2007年苗も危機的状態、まるで冬枯れしているような様子、でもよく見ると、枯れた葉の中から 新芽が出てきています。(O)
 今年はいったい幾つ残るのか不安になってきました。
夏越しが出来るようになったので多少幼苗でもストックがあるに越したことはないので、 文字通り”遅蒔きながら”種蒔きをしました。








 ところで、昨年、北海道のyukiさんから頂いた露地植えの株がなかなか目覚めなかったのですが、 こちらのほうもご覧の通り順調、しっかりした葉を伸ばしています。(P)










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